令和8年熊本地震 避難生活の健康情報
避難生活 けんこうナビ
⚠️ 医療情報は必ず出典(厚生労働省など公的機関)を確認のうえ掲載しています。体調に不安があるときは救護所・医療機関へ。最終更新:2026年8月2日(土)
📢 更新情報(8/2):サイトを公開しました。「電話相談さき」に24時間つながる窓口をまとめています。

🔴 いますぐ気をつけること

地震のあと〜3日ごろ

☀️熱中症

8月の避難生活で、いちばん命にかかわるのが熱中症です。のどがかわく前に、こまめに水を飲むのが基本です。

  • 車の中・体育館は、外より暑くなります。日中の車内には残らないでください
  • 片づけ作業は朝と夕方だけにして、30分ごとに休みます
  • 汗をたくさんかいた日は、水だけでなく塩分(塩あめ・経口補水液・みそ汁)もとります
  • 高齢の方は暑さやのどのかわきを感じにくいので、まわりの人が声をかけてください
頭がボーッとする・返事がおかしい・汗が出なくなった——重い熱中症のサインです。すぐ日かげへ運び、首・わきの下を冷やして119番へ。
もっとくわしく(水分の目安など)
  • 水分の目安は1日1.2リットル以上(食事以外で)。起きたとき・寝る前にもコップ1杯
  • アルコールとコーヒーは尿が増えるので、水分のかわりになりません
  • 持病で水分制限のある方(心臓・腎臓の病気など)は、救護所の医師や看護師に量を相談してください
  • おしっこの色が濃い・回数が少ないのは水分不足のサインです

🦵エコノミークラス症候群

長い時間おなじ姿勢でいると、足の血管に血のかたまりができ、肺につまることがあります。車中泊の方はとくに注意してください。

  • ときどき(3〜4時間ごとに)車から出て、体を動かします
  • 座ったままでも、1時間に1回は足首を上げ下げする体操をします
  • 水分をしっかりとります(トイレをがまんするために水を減らさない)
  • ゆったりした服を着て、ふくらはぎをしめつけないようにします
片方の足がはれる・痛む、急に胸が痛い・息が苦しい——すぐ救護所か119番へ。
もっとくわしく(車中泊のくふう)
  • できるだけ足を伸ばして眠れるように、座席の段差をタオルや荷物で平らにします
  • 寝るときはかかとを少し高くすると血が流れやすくなります
  • 弾性ストッキング(着圧ソックス)があれば日中に使うと予防になります
  • 発症は避難生活が落ち着いた数日後〜数週間後にも起こります。油断しないでください

💊いつもの薬がない・足りない

災害のときは、処方せんがなくても薬を受け取れる特例があります。がまんせず、避難所の医師・薬剤師・救護所に相談してください。

  • お薬手帳か薬の袋があれば持っておきます(スマホで撮った写真でも役立ちます)
  • 何も残っていなくても、飲んでいた薬の名前や病院名を伝えれば対応してもらえます
  • 血圧・心臓・糖尿病・けいれんの薬は、自分の判断でやめると危険です
  • インスリンを使っている方は、早めに救護所へ申し出てください

🚽トイレと水分をがまんしない

「トイレに行きたくないから」と水や食事をへらす方が多くいます。これが膀胱炎・便秘・エコノミークラス症候群の引き金になります。

  • 水分と食事は、ふだんどおりとってください
  • 夜のトイレの通り道に、懐中電灯やランタンを置きます(転倒予防)
  • 高齢の方は、夜だけ紙パンツを使うのも立派な工夫です。はずかしいことではありません

🧤片づけ作業のケガ・ほこり対策

家の片づけでのケガと、ほこりの吸い込みにも注意が必要です。

  • 厚手の手袋・底の厚いくつをはきます(くぎのふみぬきが多発します)
  • ほこりの多い場所ではマスクをつけ、水をまいてから作業します
  • 古い建物のがれきはアスベストを含むことがあります。むやみに壊さないでください
  • さびたものでケガをしたら、破傷風の予防のため救護所で必ず相談してください

🟠 1週間からの生活

避難生活がつづくとき

🍙食中毒(夏はとくに注意)

停電や断水がつづく夏は、食べ物がいたみやすくなります。「もったいない」より「あやしいものは捨てる」が合言葉です。

  • 配られた食事は、なるべく早く食べます(夏場は2時間以内が目安)
  • 食べ残しはとっておかず、捨てます
  • 食べる前・調理の前に、手を洗うか消毒します
  • おにぎりは素手でにぎらず、ラップや手袋を使います
もっとくわしく(断水中のくふう)
  • 水が貴重なときは、ウェットティッシュ+アルコール消毒の組み合わせでも効果があります
  • お皿にラップを敷いて使うと、洗い物をへらせます
  • クーラーボックスの保冷剤がとけたら、冷たいものの保存はあきらめて早く食べきります
出典:厚生労働省「食中毒予防のために」(2026年8月2日確認)

🦠感染症をひろげない

大勢での生活では、かぜ・インフルエンザ・ノロウイルスなどがひろがりやすくなります。

  • 手洗い・手指の消毒をこまめにします(とくにトイレのあと・食事の前)
  • 1日2回以上、窓をあけて換気します
  • ゆかに直接寝ず、段ボールベッドや台を使います(ほこりの吸い込みも防げます)
  • せき・熱・下痢・おう吐が出たら、かくさずに避難所の運営や救護所に伝えます。早く伝えるほど、まわりにうつりません
もっとくわしく(おう吐物のかたづけ方)
  • ノロウイルスはアルコールがききにくいので、塩素系漂白剤(ハイターなど)をうすめて使います
  • かたづけるときは使い捨て手袋とマスクをつけ、ペーパーで外側から内側へふきとります
  • ふきとったものはビニール袋に入れて口をしばって捨てます

🦷口の中をきれいに(命を守るケアです)

口の中の汚れをそのままにすると、細菌が肺に入り「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を起こします。過去の震災で、災害関連死のおもな原因のひとつになりました。とくに高齢の方は毎日つづけてください。

  • 歯ブラシがなければ、少ない水でのうがいだけでも意味があります
  • ぬらしたガーゼやハンカチで歯と歯ぐきをふく方法もあります
  • 入れ歯は毎日はずして洗い、寝るときははずします
  • よくかんで食べること・おしゃべりすることも、口の健康を守ります

🚶体を動かす(生活不活発病の予防)

「動かない生活」がつづくと、とくに高齢の方は歩く力が急に落ちて、そのまま寝たきりになることがあります。これを生活不活発病といいます。

  • 1日1回は外に出て、歩いたり体操したりします
  • 「危ないから」「疲れるから」と何でもまわりがやってあげるのは逆効果です。できることは本人がやります
  • 避難所の手伝い(配膳・そうじなど)に参加するのも、よい運動になります
  • 「最近歩くのが遅くなった」「つまずきやすくなった」は要注意のサインです

🤱女性・赤ちゃんのいるご家族へ

避難所では言い出しにくいことこそ、がまんしないでください。

  • 生理用品・下着などは、女性の支援員や保健師に遠慮なく伝えてください
  • 授乳やお着がえのための場所がなければ、避難所の運営に「つくってほしい」と伝えてよいのです
  • 赤ちゃんのミルクは、湯がわかせないときは市販の液体ミルクが使えます
  • 妊娠中の方は、早めに保健師か救護所に声をかけてください。優先して支援を受けられます

🟣 心と体のこれから

1ヶ月ごろから

💜心の疲れは、だれにでも出ます

眠れない・食欲がない・涙が出る・イライラする——大きな災害のあとには、だれにでも起こる自然な反応です。多くは時間とともに落ち着いていきます。

  • がんばりすぎないでください。人に話すだけでも心は軽くなります
  • 眠るためにお酒を飲むのは逆効果です。眠りが浅くなり、量もだんだん増えていきます
  • ニュースやSNSを見つづけると心が疲れます。時間を決めて離れましょう
  • つらい状態が2週間以上つづくときは、下の「電話相談さき」に連絡してください

🧒子どもの変化に気づいたら

子どもは不安を言葉にできないぶん、行動にあらわれます。赤ちゃんがえり・夜泣き・わがまま・親から離れない——どれも普通の反応です。

  • しからずに、抱っこや添い寝などスキンシップを増やします
  • 「地震ごっこ」をして遊ぶことがありますが、心の整理の一部なので無理に止めなくてかまいません
  • できる範囲で、食事や寝る時間をいつもどおりにします
  • いちばんの薬は、まわりの大人が落ち着いていることです。大人自身のケアも忘れずに

📋生活再建の手続き

お金と住まいの支援は、ほとんどが「罹災証明書(りさいしょうめいしょ)」から始まります。期限のあるものが多いので、早めに動いてください。

  • 罹災証明書は、お住まいの市町村の窓口で申請します
  • 家を片づける前に、被害のようすを写真にたくさん撮っておきます(家の外側・中・壊れた家財)
  • 罹災証明書があると、支援金・保険・税や保険料の減免・仮設住宅などの手続きに進めます
  • 判定に納得できないときは、再調査をお願いできます

🟢 電話相談さき

ひとりでなやまないで
🚑 救急(命の危険があるとき) 119 🏥 救急車を呼ぶか迷ったら #7119 救急安心センター(24時間・看護師などが相談に乗ります) 🧒 夜間・休日の子どもの体調 #8000 子ども医療電話相談(小児科医師・看護師) 💜 心の健康の相談 0570-064-556 こころの健康相談統一ダイヤル 📞 くらし・悩みごと なんでも 0120-279-338 よりそいホットライン(24時間・通話無料)
窓口の一覧出典:総務省消防庁(#7119)厚生労働省(#8000)(2026年8月2日確認)